上町文化回遊 映像アーカイブ
〜 学芸員が店舗で語らう 〜
大盛況のうちに終了した「上町文化回遊」。
横須賀市自然・人文博物館の学芸員さんたちによる、
お店を舞台にした特別トーク全9回を動画で特別公開します。
見逃した方も、もう一度見たい方も、ぜひご覧ください。
トーク記録映像
「じつは、あの石…ただの石じゃない?」
出演柴田学芸員(地球科学担当) + 加藤○○(立花食堂)
会場立花食堂
お店の前にあるベンチ代わりの「あの石」。その正体は、約1000万年前の火山灰が固まってできた栃木県産の「大谷石」でした。地球科学の視点から石の成り立ちをひも解きつつ、先代から続くお店と石の関わりや、おすすめメニュー「カツ丼セット」まで、学術と日常が楽しく交差するトークです。
「商店会会長といっしょに商店街タイムトラベル!」
出演菊地学芸員(建築史学担当) + 髙梨治(たかなし洋服店/上町商店街連合会)
会場たかなし洋服店
たかなし洋服店・上町商店街連合会の髙梨会長が商店街の成り立ちやかつての賑わいを振り返ります。建築史の視点から専門家も注目する「看板建築」の価値をひも解きつつ、横須賀の都市発展の歴史にも触れます。アーケード撤去の苦渋の決断や、古い建物の魅力を生かして若い世代を呼び込む取り組みなど、新旧が交差する上町の「今とこれから」を語り尽くす充実のタイムトラベルです。
「改装前の今だけ!看板建築の見どころ拝見」
出演亀井学芸員(都市史学担当) + 青木光恵(漫画家・Gallery Mio YOKOSUKA)
会場Gallery Mio YOKOSUKA
漫画家の青木光恵さんが新たにギャラリーを開設する建物を舞台に、都市史学の視点から亀井学芸員が見どころを解説します。日本の職人が西洋建築を見様見真似で作った「看板建築」ならではのユニークな装飾や、貴重な「上げ下げ窓」の仕組みなどをひも解きます。古い建物の味をそのまま生かしたいという青木さんの想いや、高度経済成長期の波を逃れて奇跡的に残った上町の歴史的景観の価値に迫る、建築ファン必見のトークです。
「瀬川レポーター、三浦半島の服屋さんへ行く!」
出演瀬川学芸員(民俗学担当) + 柳屋の皆さん(柳屋上町店)
会場柳屋上町店
創業75周年を迎える地域密着の洋品店「柳屋」を、民俗学担当の瀬川学芸員がレポートします。隠れた人気商品の5本指ソックスや白い綿手袋、坂の上の立地に合わせた「入院グッズ」の提供、急な不幸に対応する「喪服のレンタル」まで、お客様の声に寄り添う独自の品揃えを紹介。衣服の素材の変遷(綿からポリエステルへ)をひも解きつつ、地域の人々に愛され続ける服屋さんの魅力と秘密に迫る充実のトークです。
「ここにも古文書!?いったいどんなもの?」
出演藤井学芸員(文献史学担当) + 稲葉恵一(Books & Coffee AMIS)
会場Books & Coffee AMIS
古書店「Books & Coffee AMIS」の店主・稲葉恵一さんと、文献史学担当の藤井学芸員によるトーク。一般的に100年以上前の手書き文書を指す「古文書」ですが、実は江戸時代の庶民の家にも多く残されており、当時の生活を知る貴重な手がかりになります。くずし字を読むための辞書を使った勉強法や、AIによる古文書解読の現状と歴史的判断の重要性について解説。さらに、稲葉さんから古本屋ならではの「一期一会」の仕入れの裏話も飛び出す、本好き・歴史好き必見のディープな対談です。
「土地を掘ったら歴史が出てきた!?」
出演萩野学芸員(考古学担当) + 田口堅一郎(叶不動産)
会場叶不動産
叶不動産の田口さんと考古学担当の萩野学芸員によるトーク。土地を扱う不動産業ならではの「工事中にお墓や遺跡が出たらどうなる?」というリアルな裏話からスタート。三浦半島で見つかる3万年前の落とし穴や貝塚の話題など、普段歩いている地面の下に眠る壮大な歴史ロマンへと話が広がります。昔の人が住みやすかった場所は、今の人が住みやすい場所でもある。土地と人の営みの重なりを感じられる、知的好奇心を刺激する対談です。
「花に集まるのは、だれ?」
出演内舩学芸員(昆虫学担当) + 田鹿和樹(花う)
会場花う平坂店
明治16年創業の老舗生花店「花う」の田鹿さんと、昆虫学担当の内舩学芸員による対談。お盆に店に迷い込んだ蝶を「ご先祖様」と歓迎する花屋ならではのエピソードからスタート。花粉を運ばせたい花と蜜を求める虫の駆け引きや、食べられないように乳液を出す植物とそれを攻略する虫の知恵比べなど、自然界のドラマを分かりやすく解説します。お花屋さんが仕入れ後に行う「花を洗う」意外な裏話や、昆虫だけに見える紫外線の世界など、身近な花と虫のふしぎな関係がぐっと面白くなるトークです。
「植物の話から、まさかの女子トーク?」
出演山本学芸員(植物学担当) + 橋本梨沙(Maree Chanter)
会場Maree Chanter
アンティークと花が融合する生花店「Maree Chanter」の橋本さんと、植物学担当の山本学芸員による対談。博物館での学術的な標本展示と、お店での魅せるディスプレイの違いからトークはスタート。花を愛する理由について、山本学芸員が「動かない植物が虫を呼ぶためのしたたかな生存戦略」を熱く語ります。さらに、廃棄花を減らす「ロスフラワー」を活用したキャンドル制作の話題や、横須賀産の植物をお店に並べたいという展望、そして横須賀に残る牧野富太郎の採取標本の話まで、異なる視点を持つ二人の植物愛が弾けるディープな女子トークです。
「標本写真って、こんなにキレイ!」
出演中島学芸員(海洋生物学担当) + 越中正人(ヨコスカアートセンター)
会場ヨコスカアートセンター
海洋生物学(甲殻類)を専門とする中島学芸員による、深くて美しい「標本写真」の世界。エタノール標本にすると抜けてしまう生き物の美しい色を残すため、身近なスパイス「クローブ」のオイルでエビやカニに麻酔をかけ、形を整えて撮影するという驚きの裏技が明かされます。自身が発見した新種のシャコに名前を付けた際の知られざるルール(献名)の裏話や、学術的記録とアートのような美しさを両立させる撮影へのこだわりなど、研究者の情熱と生き物の魅力に迫るトークです。
